Astro Photo Abiko
BY SAKAI
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デジカメによる天体写真を始めて、大変手軽に撮れるようになりました。しかし、銀塩写真に比べその精度は遥かに厳しいものが要求されるようになりました。そこで多くの人が成功しているフリーソフトを使ったオートガイドに挑戦しています。フリーソフトが故の一長一短があり、STシリーズのようになかなかぴったしと行きません。さらにフリーソフトから有料ソフトへと精度を求めてバージョンアップ。これまで試したカメラやソフトの悪戦苦闘ぶりを紹介します。
   ATIK TITAN  3代目 長焦点に対応するため本格的なカメラに変更
659×494 7.4um
  DSIPro   2代目 これが大活躍1000mm以下なら十分力を発揮
510×492 9.6um×7.5um
  ToUcamProU  初代ガイド用カメラ  ウェブカメラのため感度がいまひとつ。 

Guide Dog 
ToUcam 
Pro
ToUcam Pro を使った一番手軽なオートガイド

Guide DogとAscomはHPからダウンロードしインストール。赤道儀のドライバーもダウンロードし、Ascomのホルダー内(Common Fileにあります)にあるdriverホルダーに入れておく。
カメラと赤道儀とパソコンをセッティング。セッティングの注意点はカメラの位置を画面上の東西南北に合わせること。つまり上の方向が北になるように星を動かして位置を調整します。私の場合、ToUcamを横にしてカメラから出ているコードを左に向け、プレートと平衡になるようにセットします。
次にGuideDogの設定
Option:ガイドスコープのFLを設定
Telescope:赤道儀を選択
画面:Reverseをチェック、東の空を撮影の場合チェックマークを入れ、西の場合はずす。
Focusボタンにて星を導入。導入後切る。Previewボタン⇒Lockボタン⇒Guideボタン⇒右クリックで十字線を表示  これでOK
Centerボタンはガイド星が極端に端の場合使うがほとんど使わない。
Exposureは1か2ぐらいでAgrressivnessは中間ぐらい。

私の場合、シンチレーションの悪い場合やガイド星が低い位置を除いて15分ぐらいはOKです。
問題点
@4等星〜3等星ぐらいのガイド星を選ぶ必要があり、ガイド星によっても結果に影響が出る。フリップミラーが必要で、これで探してもガイド星がなかなか見つからない。対象によっては5分以上もかかり、そのうち鏡筒を動かしたり、コードを絡めたりいろんな失敗を重ねてしまいます。
AAscom共通の問題ですが、R232を使うためステラナビと共有ができず。どちらかを常に終了しておく必要がある。
BDSIProが使えない
DSIProが他のソフトで使えるようになったのでこちらへ挑戦!!
PHD Guiding 
DSI Pro


GPUSB
DSIProを使ってオートガイドができるフリーソフト

まず、DSIProですが、付属の31.7mmスリーブが弱くガタが来やすくこれがガイド性能に大きく影響しています。これを交換し補強することが肝心です。これに気づくのに約半年もかかってしまいました。

EM200Temma2Jrとの相性
多くの人がコメントしていますが、Ascom経由でのガイド性能は良いものでなく、相性が悪いようです。ガイドはしてくれのですが、突然ハンチングを起こしたり、数値以上に動いてしまいます。
そこでAscomを使わない方法として、リレーアダプターGPUSBを購入しました。このGPUSBは$66と安価でTemma用のコードと送料込みで総額$100以下でした。申込から10日ほどで到着、支払いもPaypalで簡単でした。

それでもなぜか長時間のガイドはまだうまくいっていません。以前(Ascom経由)は5分程度でしたが今は8分程度が限界。10分ぐらいから流れてしまいます。何が原因か、はたまた限界か・・・

主鏡:530mmF5
ガイド鏡:480mmF6
セッティングパラメーターは次のようにセットしています。今後ベストなパラメーターを探して挑戦します。
K3CCD 

DSI Pro


GPUSB
DSIProが使える$49.99の画像総合ソフト

PHD Guidingがなかなかうまくいかないので、安価なソフトを購入。
こちらも支払はPaypal。翌日に認証コードがメールにて届きます。

英語のマニュアルがHP上にあるのでそれを一読・・・・・辞書を片手に、何とか文法上の難しさはありませんが、パラメーターのセッティングマニュアルにわけのわからない式が突然出てきて困惑しました。推測で内容は合っていると思っていますが、作成者にメールして問い合わせをしましたが、返答なし。これはちょっと残念です。
テスト結果は良好で15分のガイドに成功。パラメーターのセッティングには苦労しましたが。パラメーターは動きを見ながら最少に抑えました。
実際に530mmなら3″の幅ぐらいまで動いても問題はありませんでした。

問題がいくつかあります。
@ガイド星が雲などで見えなくなると、突然探し回り赤道儀を大きく動かしてしまいます。それで監視していないと鏡筒が三脚にぶつかってしまったこともあります。何か方法はないかと調査中です。
A3″の幅でうまくい時のほうが多いのですが、2″の幅でも流れる場合があり、画像を見るまで安心できません。ガイド鏡のセッティングは同じですから、ほかに考えられるのはシーイングの影響かもしれません。
成功率は70%ぐらいというところです。

MaxIm DL 

DSI Pro


GPUSB
ネット価格$399
支払はカード。ソフトを立ち上げメールで送られてきたパスワードを入力しておしまい。

K3CCDも成功率や雲に入った場合の暴走などを考えると今一歩という懸念がありました。折角遠征に行った時成功率を大幅に上げたいと思って購入しました。また将来冷却CCDを購入した場合もっとも頼りになるソフトのようです。

英語のマニュアル(FAQ)は詳しく且つ簡単な文章なので理解しやすく、HPにはバージョンの古い日本語のチュートリアルの抜粋がありました。

あまり使っていない間にVer.5にバージョンアップしました。お値段もPro版としてダウンロード$499とこちらもバージョンアップ。
ガイドの仕様として大きく変更した部分は、カメラ・ガイドのコントロールと望遠鏡のコントロールが分離したことです。ガイドの方法はこれまでと同様の接続です。ただしこれまでは望遠鏡の接続をしないとコントロールができませんでしたが、Ver5はガイドのOutputを設定するだけでOkです。
大きな変更の望遠鏡コントロールはこれまでのデータによるコントロールから、星図によるコントロールができるようになったことです。スカイセンサー2000PCからスターブックに変更になったようなものです。精度の部分は定かでありあんせんが、天体写真によく対象とされるメシエ・NGC・IC以外に Barnard(バーナード)やPGC(Principle Galaxies Catalogue) など多くの対象を導入できるようになっています。
オートガイドの設定は ビデオチュートリアルで http://www.cyanogen.com/maxim_tut.php

オートガイドの接続(Output)にはAscom経由のパラレル接続(Outputの設定をTelescopeにすることにより望遠鏡のコントロールと同じくパラレルによって制御が可能です)と私の場合はGPUSBが可能です。どちらも一度試したところ、キャリブレーションとガイドの安定性ともにGUUSBの方が優れていました。

結論として フリーソフトに比べかなり割高ですが、遠征時の成功確率を高めるためにはこれが一番でした。

MaxIMDLの注意点は
@Temma2のコントローラーをNormalにしておく。Highにするとキャブレーションで暴走します。
Aキャブレーションは近くの明るい星で行ってから、撮影目標に移動しガイドを行います。

自宅ベランダで極軸があっていないのに、530mm 15分はOKでした。